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社長メッセージ

金剛 社長 田中 稔彦

 
 「安心と先進で社会文化に貢献する」これが、金剛の企業理念です。この企業理念に対して、ときどき「なぜ【文化】が入っているのか」と尋ねられることがあります。もちろん文化施設への貢献という直接的な意味もありますが、一番は「人々が暮らす社会全体の幸福度を上げたい」という意味です。金剛は、単に生きれば良いという価値観ではなく、幸福に生きるという価値観を大切にしたい、それが企業理念に込めた思いです。
 お金を稼ぐことが重視された資本主義社会は今、この「幸福の追求」というもっと優先すべき新しい価値観へと社会の方向性がシフトしている、と私は感じています。
 
 人々が幸福に生きるためのサポートをしたい。そのためにも、「安心と先進」つまりは、創業70余年で培ってきた確かな技術力と未来を切り開くチャレンジ精神を持って、前に進み続ける必要があります。
 金剛を取り巻く状況としては、技術の進歩やコロナウイルスの流行により働き方とオフィスの在り方が変化した結果、主力製品であった業務用の棚に対する需要も変化しつつあります。
 このような時代の中ですが、金剛は71期期首に若手社員を交えた「ニューノーマル事業室」を開設しました。 ニューノーマル(新しい常態)は「不確実性の高まり」を意味しており、事業対応力が重要となります。新ビジネスを生むだけでなく、その意味、価値を正しく理解する人材を育て、企業全体の発展の可能性を追求していきます。
 また、71期半ばには熊本駅前にサテライトオフィスも開設しました。激しく変化する社会に対応して、様々な周辺業界の人々との連携を図るための場所です。デジタルを駆使して、サテライトオフィスにいながらリアルタイムに工場の様子を確認することができます。
 デジタルを取り入れた社会・企業が必ず、これからの標準となる。そう確信していたため、金剛では2016年の熊本地震で被災した工場建て替えの際にも積極的にデジタルを取り入れました。その結果、新工場でのIot化の取り組みは第8回ものづくり日本大賞のConnected Industries-優れた連携部門において経済産業大臣賞を受賞しました。
 金剛の取り組みをこのような形で評価していただき、ありがたく感じるとともに、今後も恐れず新しい分野へ挑戦し社会へ貢献し続ける企業であらねばならないと、一層身の引き締まる思いです。
 
 金剛株式会社は、今後も人々が安心して暮らし幸福に生きていくために、微力ながらそのサポート役として社会に貢献し続けます。


2021年9月
代表取締役社長
田中稔彦