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廃校の活用状況。未だ活用に至っていないケースが多くあります。
文部科学省が全国の公立の小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校を対象に行った令和3年5月の最新の調査では、令和2年までに廃校になった学校は累計8,580校にのぼります。
施設が現存している廃校は7,398校あり、その内1,917校(25.9%)が未だ活用に至っていません。
右のグラフは、文部科学省が提供している廃校数の推移をグラフに表したものです。
廃校の主な活用用途を示しました。社会教育施設や文化施設など多岐にわたって利用されています。
廃校になった旧校舎や屋内運動場は、学校として再利用されるほか、社会教育施設や文化施設、社会体育館等の公共施設、福祉施設や備蓄倉庫など多岐にわたって活用されています。
文部科学省によると、近年では地方公共団体と民間事業者が連携して、地域資源を活かし、地域経済の活性化につながるような活用の方法も増えています。かつての慣れ親しんだ施設が新たな役割を担って生まれ変わることで、人々が利用しやすい地域の拠点となるのではないでしょうか。
<参考>文部科学省(廃校施設等活用状況実態調査、余裕教室活用状況実態調査について)
廃校になった旧校舎を活用し、新たな施設としてリユースした弊社の納入事例です。
大仙市アーカイブズ(秋田県) 旧:大仙市立双葉小学校
廃校となった旧小学校を改修して、東北の市町村では初の公文書館へ。
臼杵市文化財管理センター(大分県) 旧:臼杵市立臼杵小学校
旧小学校を活用して、収蔵庫と展示室へリユース。
名張市郷土資料館(三重県) 旧:名張市立錦生小学校
閉校した旧錦生小学校の校舎を郷土資料館へリユース。
印西市立木下交流の社歴史センター(千葉県) 旧:千葉県立印旙高等学校
旧千葉県立印旙高等学校の跡地を歴史資料センターへ。
米子市文化財センター(鳥取県) 旧:米子市立日新小学校
旧小学校を活用して、埋蔵文化財センターを新設。
南島原市アーカイブズ事業文書センター(長崎県) 旧:口之津町立口之津第二小学校
町村合併に伴い、各町村がそれぞれ管理していた公文書等を旧小学校の校舎を活用して一括集約。
玉名市文化財管理センター(熊本県) 旧:玉名市立石貫小学校
旧小学校を活用して、文化財管理センターを新設。