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移動棚を利用したプライベート図書館
今回ご訪問させて頂いたS様は大変な読書家で、大量の本を所有していらっしゃいました。しかし、2016年に起きた熊本地震で本を処分する必要がありました。その後残った本をどのように安全に保管するかをきっかけに、書庫の検討を始められたそうです。そこで行き着いた先が「移動棚書架」でした。
収容能力にご満足いただけました
S様が導入いただいた移動棚は8段3連複式タイプ。
仮に、25mm幅の本を収納した場合、内寸法865mm幅の棚板1段に34冊収納できます。
つまり、移動棚1台で34冊×8段×3連×複式=1632冊の収納能力。3.5台導入されていらっしゃるので、収納力100%にすると、なんと5000冊以上!
これを一般の自立式本棚に納めるとなると、部屋の広さは2倍以上を確保する必要があります。
S様は上段にはあまり本を置かず、手が届く範囲のゴールデンエリアに、自分なりのテーマを決めてコーナーを作っていらっしゃいました。
棚を満杯にすることなく余裕をもって収納されていらっしゃり、収容能力に満足しているとのことです。
安心の免震機能
元々書庫の導入のきっかけが熊本地震でした。天井までの高さのあった突っ張り棒を利用した本棚は、地震であっけなく倒れてしまいましたが、県外出張中で難を逃れたのが不幸中の幸いだったそうです。
そこで、家の建て替えを機に、地震に強い書庫を検討されていらっしゃいました。
金剛が考える地震対策は以下を目指しています
金剛は1970年代から以下の3点を目標に、移動棚の地震対策の取り組みを行ってまいりました。
①利用者の安全
棚を倒壊させない、移動棚を暴走させない
②収納物の保護
収納物を落下させない、破損させない、散乱させない
③保管機能の維持
地震がおさまり、通常の状態になれば直ちに使用できる状態にする
金剛の移動棚は、地震が起きると移動棚免震装置(3点セット)が作動します。
震度5以上でロック解除システムが作動しフリーになります。この装置により、車輪は固定された状態から自由に回転できるようになります。
そして、エンドストッパー接触防止機能とリリース機能が働き、レールのエンドと移動棚の間に適度なスペースをつくり、移動棚が地震により意図せず暴走するのを防ぎます。
金剛の移動棚は、三方向同時振動実験で兵庫県南部地震実大波をクリアしています。
数トンを超す棚もハンドルで楽々操作
ハンドル式移動棚は、電気の力をつかうことなく、数トンの荷重もラクラクと移動されることができます。
駆動は丸ハンドルの回転力をハンドル軸からローラーチェーンを介し駆動軸、車輪へ伝えるので、軽快に移動し、かつ瞬時に停止できます。
レール
個人宅の書庫には図書館で利用されるブックトラックなどのカートは利用されないことを前提に、据え置き式のレールを設置致しました。
利用状況や環境に合わせて、ステンレスや埋め込みなど、様々な形態のレールをご用意しております。
移動棚は、本の他にもパイプを利用して洋服を掛けたり様々なものを収納できます。
これからも末永くS様宅で活躍することを願っております!