先人たちの『まっすぐな生き方』に思いを馳せる
日本二十六聖人記念館
二十六聖人について
信教問わず『まっすぐな生き方』を伝える場に
キリスト教の歴史を通して、文化交流を学ぶ
館内の一般展示室では、日本におけるキリスト教の伝来と、キリスト教文化の受容について展示されています。
キリスト教を通した西洋との交流によって日本に伝わった音楽・美術・教育などがいかに豊かであったかを知ることができ、新鮮な驚きがあります。さらには同時代の世界の様子についても学ぶことができます。
そしてこれらは、キリシタンの生き方を知る上で欠かせない背景でもあります。
弾圧を耐え抜いたキリシタンの想い
想いを伝えるための工夫
『栄光の間』のメッセージ
国内初の巡礼所指定をうけて
日本二十六聖人記念館は2012年6月8日、国内初の巡礼所に指定されました。それ以来、来館者数は約2倍に増加しているとのこと。巡礼者はもちろん、国内の修学旅行生、近隣のミッションスクールの幼稚園生から近年増えている海外観光客まで、ますます多様な人訪れるそうです。
そのような中、来館者が多様であるからこそ、展示物の意味を伝えることが難しいという一面もあるようです。
「修学旅行生などには、聖人の遺骨も『気持ち悪い』と言われてしまったりします」
とレンゾ館長も苦笑いするようなケースもあるのだとか。
しかし、どのような来館者に対しても、
「その人その人に合わせて、押し付けすぎないような説明をするよう気をつけています」
とレンゾ館長。
二十六聖人記念館は門戸を広く開き、人々の来館を歓迎しています。
今後の二十六聖人記念館
そのような同館の今後の課題や展望を、レンゾ館長に語っていただきました。
取材を終えて
レンゾ館長は取材の中で、
「もともと伝えたいのはモノの価値だけでなく、それに託された精神的な部分です。が、展示できるのはモノだけ。このギャップがあるので、最初から緊張感はあります」
と語ってくださいました。これはどの文化施設にも共通する悩みでもあるかもしれません。
とりわけ二十六聖人記念館の展示物にはキリシタンの人々が命をかけて遺したものが多く、モノに託された精神が非常に強い分、緊張感も大きいのではないかと感じました。
そのような同館の魅力は、キリスト教に関する知識のない人に対しても非常にオープンであることではないかと思います。キリスト教の教えそのものを押し付けるのではなく、教えに忠実に生きた人々の姿勢を、来館者に合わせながら伝えてくれる貴重な場です。今後ますます多くの人に知ってもらえればと思います。
(金剛株式会社 総務・人事・SRチーム 原田)
日本二十六聖人記念館
〒850-0051長崎市西坂町7-8
URL:http://www.26martyrs.com/
TEL: 095-822-6000